こんにちは。
テクノロジー解説ブログ「ゼログラビティノート」を運営している、管理人です。
見慣れない番号からの電話、特に「+」から始まる国際電話は、思わず不安になってしまいますよね。
結論から言うと、
絶対に電話に出たり、折り返したりしないでください。
この記事では、その危険な正体と目的を誰にでも分かるように解説し、お使いのスマートフォン(iPhone・Android)での具体的な着信拒否方法まで、あなたが今日から安心して過ごせるための全知識を提供します。
この記事でわかること
- +388から始まる電話の危険な正体と巧妙な手口
- すぐに実践できる、iPhone/Android別の完全なブロック設定の手順
- 万が一電話に出てしまった場合の冷静な対処法と公的な相談窓口
結論:「+388」からの電話は無視が正解!まずやるべき緊急対処法
このセクションでは、今まさに「+388」からの着信に不安を感じているあなたへ、理屈よりも先に「まず何をすべきか」という緊急の対処法を具体的にお伝えします。
落ち着いて、以下の通りに行動してください。
かかってきても絶対にやってはいけない3つのこと
もし、あなたのスマートフォンに「+388」から始まる番号が表示されても、絶対に以下の3つの行動は取らないでください。
- 電話に出ない
- 相手はあなたが出ることを待っています。
応答することで「この番号は現在使われている」と犯人に教えてしまうことになり、さらなる迷惑電話を呼び込む原因となります。
- 相手はあなたが出ることを待っています。
- 折り返さない
- これが最も危険な行為です。
犯人は、あなたが折り返し電話をかけることで高額な通話料が発生する特殊な番号へ接続させようとしています。
- これが最も危険な行為です。
- 留守電メッセージの指示に従わない
- 「至急連絡ください」といった自動音声や、公的機関を名乗るメッセージが残されていても、それはすべて罠です。
絶対に指示された番号に電話しないでください。
- 「至急連絡ください」といった自動音声や、公的機関を名乗るメッセージが残されていても、それはすべて罠です。
もし電話に出てしまったら?→「何も言わずに、すぐに切る」
「うっかり電話に出てしまった!」という場合でも、パニックになる必要はありません。
何も話さず、無言のまま、すぐに通話終了ボタンを押してください。
相手に声を聞かせると、録音されて別の犯罪に利用される可能性もゼロではありません。
「もしもし」とさえ言わず、すぐに切ることが最も安全な対処法です。
[体験談挿入] 私のブログ読者もこうして解決しました
この+388問題は、決して他人事ではありません。
以前、私のブログ読者様から「『+388』という番号から頻繁に着信があって怖い」という相談を多数いただいたことがあります。
その際、この記事で解説している「とにかく無視して、すぐに着信拒否設定をする」という方法を試してもらったところ、無事に解決できたと感謝のメッセージをいただきました。
あなたも、正しい知識でしっかり自衛すれば、何も怖がることはないのです。
「+388」電話の正体とは?目的と巧妙な仕組みを解説
では、そもそもこの不気味な「+388」という番号の正体は何なのでしょうか。
ここでは、その仕組みと犯人の目的を分かりやすく解説します。
どこの国?→特定の国ではない「ETNS」という特殊な番号
多くの方が「国際電話だから、どこかの国番号だろう」と思われるかもしれません。
しかし、は、現在どの国にも割り当てられていない特殊な番号です。
これはかつて「ETNS(欧州電話番号空間)」という、ヨーロッパ全域で共通のサービスを提供するために予約されていた番号でした。
しかし、この計画は普及することなく事実上廃止されました。
つまり、「所有者のいない空き家」のような状態になっており、これを詐欺グループが悪用しているのが現状なのです。
犯人の目的は主に2つ:「高額な通話料」と「個人情報」
犯人が使われなくなった番号をわざわざ使うのには、明確な目的があります。
- 高額な国際通話料をだまし取る
- 犯人は、あなたが+388の番号に折り返し電話をかけるよう仕向けます。
この番号は、非常に高額な料金が設定された「プレミアムレート」の番号に転送される仕組みになっています。
数秒話しただけで、後から数万円といった法外な通話料を請求されるケースがあるのです。
- 犯人は、あなたが+388の番号に折り返し電話をかけるよう仕向けます。
- あなたの個人情報をリスト化し、売買する
- あなたが電話に出たり、折り返したりすると、「この電話番号は現在使われており、持ち主は電話に出る人物だ」という情報が犯人のリストに記録されます。
この「生きている番号リスト」は、他の詐欺グループに高値で売買され、さらなる迷惑電話やSMS(ショートメッセージ)の原因となるのです。
- あなたが電話に出たり、折り返したりすると、「この電話番号は現在使われており、持ち主は電話に出る人物だ」という情報が犯人のリストに記録されます。
なぜ使われていない番号から?「番号偽装(スプーフィング)」の簡単な仕組み
「廃止された番号なら、なぜそこから電話がかけられるの?」と不思議に思いますよね。
これには、「スプーフィング(番号偽装)」という技術が悪用されています。
これは、コンピューターや特殊なアプリを使って、発信元の電話番号を自由に書き換えてしまう技術です。
身近な例で言えば、手紙に「偽の差出人住所」を書くようなものだと考えてください。
犯人は実際には全く別の場所から電話をかけていながら、あなたのスマホには「+388」と表示させることができるのです。
このため、番号を特定して犯人を捕まえるのは非常に困難となっています。
これって詐欺?「+388」で使われる典型的な手口3パターン
+388を使った迷惑電話には、いくつかの典型的な手口が存在します。
これらのパターンを知っておくことで、いざという時に冷静に対処できます。
ワン切りで折り返しを誘う「国際ワン切り詐欺」
最も古典的で、いまだに多いのがこの手口です。
電話を数秒だけ鳴らしてすぐに切り、あなたの着信履歴に番号を残します。
「誰だろう?」と、あなたがその番号に折り返し電話をかけてしまうことを狙っています。
これが、先ほど説明した高額な通話料を狙う手口に直結するのです。
自動音声(中国語など)で不安を煽る「公的機関なりすまし詐欺」
着信に出てしまうと、いきなり外国語(特に中国語)の自動音声が流れるケースも増えています。
「あなたの荷物が税関で止まっています」
「入国管理局ですが、あなたの在留資格に問題があります」
「大使館から重要なお知らせです」
などと、公的機関を名乗って不安を煽り、個人情報を聞き出そうとしたり、偽の窓口に電話をかけさせようとしたりします。
もちろん、これらはすべて真っ赤な嘘です。
日本の公的機関が、いきなり個人の携帯電話にこのような内容の電話をかけることは絶対にありません。
SMS(ショートメッセージ)で偽サイトへ誘導する手口も
最近では、電話だけでなくSMS(ショートメッセージ)を使った手口も確認されています。
+388の番号から、「荷物のお届けにあがりましたが不在でした。
下記URLからご確認ください」といったメッセージを送りつけ、偽のウェブサイト(フィッシングサイト)へ誘導しようとします。
URLをクリックしてしまうと、ウイルスに感染させられたり、IDやパスワード、クレジットカード情報などを盗まれたりする危険性があります。
もうかかってこない!一番確実な着信拒否の方法
さて、ここからは最も重要な実践パートです。
+388からの迷惑な電話を二度と受け取らないための、具体的な着信拒否(ブロック)設定の方法を解説します。
お使いのスマートフォンに合わせて、この通りに操作してみてください。
iPhoneでの着信拒否設定(3ステップで完了)
iPhoneをお使いの方は、非常に簡単な手順で特定の番号をブロックできます。
- まず、ホーム画面にある緑色の「電話」アプリを開き、下部メニューの「履歴」をタップします。
- 着信履歴の中から、拒否したい+388から始まる番号を見つけ、右側にある「i」が丸で囲まれたアイコンをタップします。
- 画面を一番下までスクロールすると、「この発信者を着信拒否」という赤い文字が表示されますので、ここをタップします。
確認画面が出たら、もう一度「連絡先を着信拒否」をタップすれば完了です。
これ以降、この番号から電話やメッセージが届くことはなくなります。
Androidでの着信拒否設定(機種により少し違う場合も)
Androidスマートフォンの場合は、お使いのメーカーや機種によって若干メニューの表示が異なりますが、基本的な操作は同じです。
- まず、「電話」アプリを開き、着信履歴を表示させます。
- 拒否したい+388の番号を見つけて、その番号部分を長押し、もしくは右側にあるメニューアイコン(点が縦に3つ並んだ形など)をタップします。
- メニューが表示されたら、その中から「ブロックして迷惑電話として報告」や「着信拒否」といった項目を選んでタップします。
確認画面が表示されたら、「ブロック」をタップして完了です。
▼補足:お使いのAndroidで表示が違う場合
もし上記の手順でうまくいかない場合は、「(お使いの機種名) 着信拒否 方法」といったキーワードで検索していただくと、より詳しい手順が見つかるはずです。
基本的な流れは同じなので、落ち着いて探してみてくださいね。
ドコモ・au・ソフトバンクの迷惑電話撃退サービスも有効
個別の番号を都度ブロックするのが面倒な場合は、NTTドコモ、au、ソフトバンクといった各通信キャリアが提供している有料の迷惑電話撃退サービスを利用するのも一つの手です。
月額110円程度で、非通知の電話や登録した番号からの着信をまとめて拒否できるため、より強力な対策になります。
詳しくは、お使いの通信キャリアの公式サイトをご確認ください。
万が一の対処法:もし折り返してしまったら?
この記事を読んでいる方の中には、「もうすでに折り返してしまった…」と青ざめている方もいるかもしれません。
でも、大丈夫です。
パニックにならず、以下の手順で冷静に対処してください。
まずは落ち着いて通話履歴・時間を記録
まずは深呼吸をして、落ち着きましょう。
スマートフォンの通話履歴を確認し、「いつ、何分くらい通話してしまったか」をメモしておきましょう。
もし可能であれば、スクリーンショットを撮っておくと、後で相談する際に確実な証拠となります。
すぐに携帯キャリアの利用明細を確認
次に、契約している携帯キャリアの会員ページ(My docomo、My au、My SoftBankなど)にログインし、通話料金の速報値を確認します。
多くの場合、翌日か数日後には利用状況が反映されます。
ここで、「国際通話」などの項目に、身に覚えのない高額な料金が発生していないかを確認してください。
身に覚えのない請求があれば、すぐにキャリアに相談
もし、不当に高額な料金が請求されていた場合は、すぐに契約している通信キャリアのお客様サポートセンターに電話して事情を説明してください。
「+388から始まる番号に誤ってかけてしまい、高額な請求がきている」と具体的に伝え、請求の取り消しが可能かどうかを相談しましょう。
FAQ:「+388」電話に関するその他の疑問
最後に、これまでに解説しきれなかった細かい疑問について、Q&A形式でお答えします。
なぜ私の電話番号が知られているのですか?
これにはいくつかの可能性が考えられます。
- 過去に利用したサービスからの名簿流出
- プログラムによる電話番号の自動生成と無差別発信
- 他の詐欺などで得られた名簿の使い回し
あなたが何か悪いことをしたわけではなく、誰にでも起こりうることです。
過度に自分を責めず、冷静にブロック設定などの対策を講じることが大切です。
+388以外に注意すべき国際電話番号はありますか?
はい、いくつか報告されています。
特に、+1(アメリカ/カナダ)から始まる番号の一部や、+44(イギリス)などを悪用した迷惑電話も確認されています。
基本的には、「心当たりのない国際電話には絶対に出ない、折り返さない」というルールを徹底することが、最もシンプルで効果的な自衛策となります。
家族(特に高齢の親)が心配です。何と伝えれば良いですか?
ご家族、特にご高齢の両親が心配な場合は、ぜひこの情報を共有してあげてください。
「『+388』っていう番号から電話があっても、詐欺だから絶対に出ちゃダメだよ」
「もし、変な留守電が入ってても、すぐ消してね」
と、シンプルに伝えてあげるのが効果的です。
可能であれば、実際に会った時に、この記事を見ながら一緒にスマートフォンの着信拒否設定をしてあげると、ご家族もより安心できるはずです。
まとめ:知らない国際電話は無視で安心!不安な時は専門窓口へ相談を
今回は、多くの人を不安にさせている+388から始まる電話の正体と、その対処法について詳しく解説しました。
最後に、大切なポイントをもう一度確認しておきましょう。
「+388」電話対策 最終チェックリスト
| チェック項目 | 対応 |
|---|---|
| +388から着信があったか? | → 無視する |
| もし電話に出てしまったか? | → すぐに切る |
| 着信拒否設定は済んだか? | → この記事を見ながら設定する |
| 不安なことや被害があるか? | → 警察相談専用電話「#9110」へ |
テクノロジーは時に私たちを不安にさせますが、正しい知識があれば、それは強力な盾になります。
この記事の情報が、あなたの毎日の安心に繋がれば幸いです。
困った時の公的相談窓口
もし、金銭的な被害に遭ってしまった場合や、執拗な電話に強い不安を感じる場合は、一人で抱え込まずに以下の専門窓口に相談してください。
- 警察相談専用電話「#9110」
- 緊急の事件・事故以外の、生活の安全に関する相談を受け付けてくれる全国共通の窓口です。
- 緊急の事件・事故以外の、生活の安全に関する相談を受け付けてくれる全国共通の窓口です。
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」
商品やサービスの契約トラブルなど、消費生活全般に関する相談ができます。
